セキスイハイムと一条工務店を戦わせていたら 気密性 について知ることになる

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殴り合い

ハイムにも一条にも「どっちかで悩んでいる」と伝えて、アピールポイントを聞き出しているときの出来事です。あえてちゃんとお互いを意識させるような質問を投げかけました。
意図せずして 気密性 について知ることになります。

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「一条工務店のここには勝てない」と思うことは何ですか?

ハイムでの打ち合わせが終わり、帰り際の出来事です。

dra「最後にもう一つ質問したいんですが」
dra「一条のここには勝てない、と思うことは何ですか?」

営業「・・・」
先輩営業「勝てないところですかー・・・」

dra「(また先輩が喋っちゃった・・・)」

先輩「うーん・・・、耐震はうちのほうがいいし・・・、断熱性能も負けてないし・・・、木造がいいお客様にはハイムではグランツーユーがありますし・・・、うーーーん・・・」

dra「お、じゃあ全てにおいてハイムが勝っているってことですか?」

先輩「あえて、あえてでいうなら気密性の数値、C値ですかね」
dra「ほー、気密性は一条工務店のほうがいいってことですか」

先輩「あくまでも数値では、という感じです。」
先輩「一条さんの場合、気密性の測定するタイミングが他の住宅メーカーさんと違っておりまして、家が完成する前の目張りを目いっぱいした状態で計測しますので、そりゃ数値は高くなりますよね、って話なんです。」

dra「ふつうは違うんですか?」

先輩「はい。ふつうは家が完成して引き渡せる状態になったところから、換気扇だとか通風孔みたいなしかるべくして空気が通る道だけを養生して計測します」
先輩「なので、コンセントカバーの隙間とか窓だとかは完成した状態で計測するんです」

dra「へーー、そうなんですね」

先輩「これはちゃんとJISの規格(JIS-A2201)でも決まっていることなんですが、一条工務店はそこは無視しているんですよ。」
先輩「一概にそれが悪いことだとは言えませんが、単純な数値だけで見るとどうしてもハイムは負けてしまいます。」
先輩「なので、ハイムも同じ条件で計測すれば同じかそれより高い数値にはなっていると思います。」

ということで、当たり前ではありますが、素直に「負けている」ということを聞き出すことはできませんでした。

draとしては「ここは負けている、でもこういう面では勝っているのでハイムいかがですか?」みたいな話が聞きたかったので少し残念でした。
先輩がいないところで営業の意見も聞けばよかったなーー・・・。

「セキスイハイムのここには勝てない」と思うことは何ですか?

同じように一条での打ち合わせの最後に聞きました。

dra「最後にもう一つ質問したいんですが」
dra「セキスイハイムのここには勝てない、と思うことは何ですか?」

一条営業「おぉ、面白い質問ですね。」
一条営業「そうですねぇ・・・、高気密高断熱ではdraさんもご存知の通り一条は自信をもってオススメしていますし、耐震性についても実際にあった地震を再現して地震波を与える実験もしておりますし、ソーラーについても普通の屋根材よりも強度が高くなっています。」

dra「おー、負けている面がないじゃないですか!」

一条営業「あえて言うなら・・・」

dra「(みんなあえていうの好きだな・・・)」

一条営業「ハイムさんはユニット工法といって工場からユニットを持ってきて一日で組み上げてしまう、というやり方をしますので、工期の面ではどうしても勝てないです。」

dra「あー確かに、棟上げの日から1~2か月で引き渡しになりますからね」

一条営業「そうなんです。一条の場合はそういうことはしていませんので、早く家が建ってほしい、ということを重視しているお客様にとっては一条はハイムに太刀打ちできないです」

dra「逆に言うと時間はかかってもいい、ということであればすべて一条が勝っていると思ってよいですか?」

一条営業「そうですね。それ以外は自信をもってオススメ致します!」

ということで、弱めではありますが一条営業からは素直に「負けている」ということを聞き出すことができました。

結局のところ

この質問を通して、営業さんの素直な意見、自社の悪い所はちゃんと悪いといえるか、他社を貶すかどうか、などを見ることが目的でした。

そういう意味ではセキスイハイムの先輩の意見はちょっと残念でした。もちろん営業なので、自社の商品には絶対的な自信を持っていて、そこを売り込みに来るのはわかりますが、ちょっと弱みを見せて「ここはダメだけど、でもこういうところはいいんです」という人間らしさを少し感じたかったです。

でも一条と比較して言わせることで、一条の気密性の真実も知ることができましたし、それはそれで良い他社批判だったかもしれないです。
欲を言うと、もっと深い所まで聞きたかったです。どちらも浅い所までしか話していない感があったので。

皆さんも、複数社で悩んでいるときにこのようにお互いを意識させて戦わせるような質問を投げかけてはいかがでしょうか。

おまけ ~ 気密性 の測定 ~

気密性 の測定について、JIS規格があることを述べました。
気密について調べたことを記述します。

規格

規格番号:JIS A 2201
規格名称:送風機による住宅等の気密性能試験方法

HTMLの文章だけならこちらで閲覧可能です。
規格本文を閲覧する場合はこちらから「A2201」を検索後、会員登録することで閲覧可能です。

ざっくり内容

気密性の数値(C値)とは
「相当隙間面積」のことです。建物全体にある隙間面積(㎠)を延床面積(㎡)で割った数値をC値といいます。数値が低いほど良いとされます。

測り方
送風機を使って建物から空気を出す、または建物に空気を入れることによって、建物の内外で空気圧に差ができます。この圧力差から空気がどの程度出入りするかを計算することができます。それによって隙間面積を求め、C値を計算します。
また、基本的に建物の完成状態で測定することが規格として書かれています。

そして、計測するときの開口部や給排気口の処理の仕方には下記のような決まりがあります。

目張りをしないで閉じるだけの場所

  • 建物の外と通じるドア、窓
  • 天井や床下などの点検口
  • 郵便受け

などなど

テープなどで目張りする場所

  • 換気口
  • キッチンの換気扇
  • 煙突穴
  • 排水管
  • 換気システムの吸排気ダクト

などなど

結局

ということで、一条工務店はこのJIS規格に則っていないということになります。
ただし、それが良いか悪いかは各人の判断だと思います。

規格を守らなければ販売してはいけないということもないですし、一条工務店の考え方として、気密測定を行うことによって施工が正しく行われているか検査するという目的が大きいようです。

結局のところ、一条工務店のC値は参考程度で、一条工務店のC値を他社と比較して「一条工務店がいい!」と安易に決めてしまうのは間違っているということです。

一条工務店は一条工務店のいい所がたくさんあるのでそういうところをしっかり見て他社と比較するべきですね。

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契約前
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よし!セキスイハイムのGRで家を建てよう。

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